肺炎球菌ワクチンの種類について
2025年12月3日

成人の肺炎球菌ワクチンには、大きく分けて 「ニューモバックス(PPSV23)」 と
「キャップバックス(PCV13またはPCV15相当)」 の2種類があります。
それぞれ特徴・対象が異なりますので、目的に合わせてご選択ください。
◆ キャップバックス(PCV13/PCV15)
〈自費接種:より高い予防効果を期待する方向け〉
キャップバックスは、結合型ワクチン(PCV)で、
免疫のつき方が強く、持続しやすいことが特徴 とされています。
• 免疫の質が高く、長期的な予防効果が期待できる
• 基礎疾患をお持ちの方や重症化リスクの高い方に推奨される場合がある
• 自費(全額自己負担)での接種
■費用
• 13,750円(税込)/回
■期待できる効果
• 肺炎球菌による肺炎および侵襲性肺炎球菌感染症の予防
• 免疫の持続が比較的長いとされる点が特徴
• 基礎疾患をお持ちの方や、より強い予防効果を希望される方に適しています
■リスク・副作用
一般的には安全性の高いワクチンですが、以下の副反応がみられる場合があります。
• 注射部位の痛み・腫れ・発赤
• 発熱
• 倦怠感
• まれにアレルギー反応(ごく稀)
※5年以内にニューモバックスを接種された方は、医師に必ずご相談ください。
◆ ニューモバックス(PPSV23)
〈助成対象:自治体による定期接種〉
ニューモバックスは、23種類の肺炎球菌に対応したワクチンで、
多くの自治体が“高齢者の定期接種(助成あり)”として採用している種類です。
• 広い範囲の肺炎球菌に対応
• 自治体の助成が適用される場合がある
• 5年以上の間隔を空けて再接種が可能
※助成の対象年齢・費用などは自治体によって異なるため、詳細はお住まいの自治体HPをご確認ください。
■費用
• 9,900円(税込)/回(自費接種の場合)
◆ 接種の選び方について
どちらのワクチンも肺炎球菌感染の予防効果が期待できますが、
年齢・基礎疾患・過去の接種歴 によって適したワクチンは異なります。
医師が個別に最適な接種プランをご提案いたしますので、ご相談ください。
