オミクロン対応ワクチン接種について
2022年9月25日
2023年1月31日
当院でもファイザー社製/モデルナ社製オミクロン対応ワクチン接種(2価ワクチン、BA4/5対応)が開始となりました。
対象者は2回目接種を終了から3カ月経過している、12歳以上の3回目接種、4回目接種、5回目接種の方となります。
予約は杉並区の予約サイトからお願いいたします。
電話での予約接種は受け付けておりません。
<効果について>
現在発表されているデータはあくまでBA.1に対する中和抗体価のデータとなります。
BA.1 | BA.5 | |
ファイザー | 従来型比の1.56~1.95倍 | BA.1の1/3の水準 |
モデルナ | 従来型比の1.75倍 | 従来型比の1.69倍 |
あくまで従来型ワクチンとの比較となっておりますので、確実にBA.5を抑えるわけではありません。
またワクチンの使用による抗体価上昇の差はありません。
海外のデータを見ても、4回目接種の感染予防効果は、3回目接種と比較して短期間しか持続しなかったという報告がある一方、重症化予防効果は6週間低下しなかったという報告や、接種後30日間で、感染予防効果が45%、発症予防効果が55%、入院予防効果が68%、重症化予防効果が62%、死亡予防効果が74%であったとする報告があります。
まだ意見の分かれるところではありますが、4回目以降もワクチン接種をする意義はあるのではないかと私は考えております。
<副反応について>
★ファイザー社製:接種した場所の痛みが58.1%、疲労感が49.2%、頭痛が33.6%、38度以上の発熱は5%などで副反応は翌日に現れることが多く、1日から2日続くことが多いということです。
★モデルナ社製:接種した場所の痛みが77%、疲労感が55%、頭痛が44%、38度以上の発熱が4%などとこれまでのワクチンと変わらず、大部分は軽度から中程度だったとしています。
どちらも差異はないと思われます。
<インフルエンザワクチンとの同時接種に関して>
当院でもインフルエンザワクチンとの同時接種を希望の方は同日接種可能ですので仰ってください。
コロナワクチン単独接種と比較して、発熱や疲労感などの発症リスクが1倍~1.1倍程度となるとデータが出ておりますが、今後の流行を考慮すると同時接種を行う事は望ましいと考えます。