胃カメラ(胃内視鏡検査)の診療について

胃カメラ(胃内視鏡検査)

当クリニックの胃カメラ(胃内視鏡検査)のモットーは、「内視鏡検査の辛い、苦しいイメージを変え、皆様に安心・安全・楽な検査を受けていただけるようにすること」です。
初めて検査を受ける方には特に配慮しております。初めてで辛い思いをされてしまうと、継続して検査を受けていただくことが難しくなり、病気の発見を妨げてしまうからです。

  • カメラは辛くて嫌な検査という概念を、安心して楽に受けられる検査であるというイメージに。
  • こんなに苦しくないならば、これからも定期的に検査を受けたいと思っていただけるように。

当クリニックでは様々な工夫を凝らし、安心、安全、リラックスした状態で検査を受けていただけるように努めております。

当クリニックの胃カメラ(内視鏡検査)の特徴について

  • ① 鎮痛剤、鎮静剤を使用した辛くない、苦しくない検査の提供
  • ② お腹の張りにくい「二酸化炭素送気」による楽な検査
  • ③ 同日いっぺんに検査可能な胃カメラ、大腸カメラ
  • ④ 平日はもとより土曜日、日曜日にも検査可能な体制
  • ⑤ 女性の方でも安心して受けられる、女性医師による内視鏡検査日の設置
  • ⑥ 最新機器のオリンパス社内視鏡システムを用いた精度の高い内視鏡検査
  • ⑦ 消化器内視鏡学会専門医を有する経験・知識豊富な医師による内視鏡検査

よくある質問について

当クリニックでは内視鏡機器「EVIS X1」を導入しています

当クリニックではオリンパス社の「EVIS X1」(2020年7月発売)という機種を導入しております。
まだクリニックでの普及率は高くありません。消化器内視鏡専門医を有する経験、知識豊富な医師が、大病院などと同等の解像度、技術の高い先進の内視鏡システムを用いて、病変の早期発見、早期治療につなげて皆様の健康を守ります。

当クリニックでは経鼻内視鏡検査を中心に行っております

辛くない、苦しくない胃カメラ、細径スコープを用いた経鼻内視鏡検査を第一に心がけて取り組みます。

  • 細くて、柔らかい、苦痛を感じにくいスコープによる経鼻内視鏡検査を勧めさせていただきます。
  • 喉元の違和感も少なく、鎮静剤を使用しなくても楽に検査を受けていただけます。
  • もちろん経口からの検査でも可能です。検査予約時にお申し出ください。

*アレルギー症状のある方、鼻の手術を受けた事のある方、鼻中隔が狭いといわれたことがある方は経鼻内視鏡検査を希望されても、検査時にカメラが鼻を通過しない事もあり、そのまま経口内視鏡検査に切り替えさせていただく可能性もありますのでご了承ください。また、鎮静剤を希望の方は可能であれば事前にお申し出ください。

下記のような方は当クリニックでの胃カメラをおすすめします

  • バリウム検査で異常を指摘された方
  • 健康診断でピロリ菌がいると言われた、言われたことのある方
  • みぞおちを中心としたお腹が痛む方
  • おなかの不快感、胸やけ、喉または胸のつかえ感、ずっと咳が続く方
  • 吐き気、嘔吐、吐血の症状がある方
  • 体重の急激な減少がある方
  • 食欲がわかない、食事が摂れない、味覚が変わった方
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍と言われたことのある方
  • 黒っぽい便が出る方
  • 胃がん、食道がんになった家族のいる方
  • 塩分を多くとる方、お酒の好きな方
  • 喫煙歴のある方 など

下記のような病気が検査によって判明します

咽頭 咽頭ポリープ、咽頭がん、喉頭ポリープ、喉頭がん、声帯ポリープ、声帯がんなど
食道 逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、バレット食道、食道カンジダ症、食道ポリープ、食道乳頭腫、食道がん、食道粘膜下腫瘍、好酸球性食道炎、マロリーワイス症候群、食道静脈瘤、食道異物など
急性胃炎、表層性胃炎、萎縮性胃炎、鳥肌胃炎、びらん性胃炎、ピロリ菌感染、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん、胃アニサキス症、胃粘膜下腫瘍、胃憩室、胃悪性リンパ腫など
十二指腸 十二指腸炎、十二指腸潰瘍、十二指腸ポリープ、十二指腸がん、ファーター乳頭部がんなど

胃カメラ検査を受ける際の注意点

胃カメラを受けると決めたら、まず日時を予約させていただきます。検査をするにあたり事前に採血や同意書への記入を行っていただきます。検査日前日以降の注意点は以下の通りです。

検査前日
  • 前日の夕食は、なるべく早めに済ませるようにしてください。
  • アルコールは控えてください。
  • 遅くとも午後8時を過ぎたら飲食、服薬をしないようにしてください。
検査当日~来院まで
  • 検査が終わるまで、飲食は禁止です(うがいは構いません)
  • タバコは吸わないでください(胃液分泌が多くなり、検査が行いにくくなります)
  • リラックスして検査が受けられるよう、ゆったりとした服装でご来院ください。

胃カメラ検査、来院後の流れ

1. 来院後は2階受付へ
当日の体調を確認後、3階の検査室へご案内します。
検査まで待合室、またはベッドでお待ちください。
2. 麻酔
経鼻内視鏡:鼻の通りの良い方を確認して、内視鏡を挿入する方の鼻の奥に麻酔をします。
経口内視鏡:咽頭麻酔(のどの麻酔)を行います。
3. 内視鏡室へ
ゆったりとした清潔感のある内視鏡室へご案内します。内視鏡ベッドへ横になって左側を下にしていただき、検査を開始します。希望により鎮静剤の注射を行います。
(経口内視鏡検査の場合はマウスピースを咥えていただきます)
4. 胃視鏡検査
検査時間は5~10分程度です。炎症やポリープ、腫瘍などが見つかった際は適宜処置を行います。
5. 検査後
身支度を整えていただいた後、画像を供覧しながら医師から説明させていただきます。
(鎮静剤を使用した際はそのまま横になった状態でベッドごとリカバリールームへご案内します。麻酔から覚めるまで30分~1時間程度休んでいただきます。)

検査後の注意点について

  • 経鼻内視鏡検査を受けた後は、鼻血が出やすいので鼻を強くかまないでください。
  • 検査後、1時間程度は飲食を控えてください。経口内視鏡検査を受けた方は、咽頭麻酔が切れるまで、検査終了後1~2時間は飲食を控えてください。
  • 組織検査を行った方は、お食事は2時間以上が経過してからにしてください。
  • 検査後2~3日は、アルコールや香辛料などの刺激物は控え、消化の良いものを召し上がるようにしてください。
  • 鎮静剤を使用した場合は検査当日の車の運転は控えてください。
  • 胃内視鏡施行時に胃に空気を入れて膨らませるので、検査後はお腹が張りますが、次第に楽になりますので、心配する必要はありません。

よくある質問

Q 内視鏡検査は本当に苦しくありませんか?

当クリニックでは消化器内視鏡専門医を取得した医師が鎮痛剤、鎮静剤を使用し、苦痛の少ない、辛くない経鼻胃カメラや大腸内視鏡検査を行っておりますので、ほとんどの方がうとうとしているうちに苦痛なく検査を受けることが可能です。

麻酔の効果には個人差があったり、その日の体調によっても薬の効き方には差があります。
適宜お声かけしながら、辛いようであれば鎮静剤を追加使用し検査を進めていきます。

Q ピロリ菌の検査はできますか?

行っております。当クリニックでは主に最も正確な方法である尿素呼気試験を推奨しております。
当日の尿素呼気検査も可能ですが、事前(1年以内)に内視鏡検査を受け、慢性胃炎や胃潰瘍などの診断がついている必要があります。また、検査の前には中止しなければいけないお薬があります。
尿素呼気検査をする場合は、食事・水分の制限があります。妊娠中・授乳中の方はできませんので、妊娠中・授乳中の方は便や血液でのピロリ菌検査をおすすめします。

Q 検査結果はどのくらいででますか?

胃カメラ、大腸カメラで生検や手術をした場合、病理検査に出しますので結果は10日後~2週間後になります。その他、検査により結果が出る期間が異なりますが、詳しくはスタッフが説明いたします。

Q 胃や大腸にポリープがあった場合切除してもらえますか?

必要に応じて切除手術を行ないます。当クリニックでは内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)を日帰り内視鏡手術として対応可能です。病変が大きく入院加療を要する方、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が必要な方は、連携先でもある総合病院や専門の医療機関を紹介いたします。

Q 内視鏡検査当日、車の運転はできますか?

検査の際に鎮痛剤や鎮静剤を使用した場合は、車の運転はできません。ご自身で車を運転しての来院はおやめください。麻酔を用いない経鼻内視鏡検査、大腸内視鏡検査の場合は可能です。

Q 内視鏡検査当日、検査後に仕事はできますか?

検査の際に鎮痛剤や鎮静剤を使用した場合は、お休みしていただくことをお勧めします。麻酔を用いない経鼻内視鏡検査、大腸内視鏡検査の場合は可能です。

Q 旅行や出張の予定があるのですが内視鏡を受けても大丈夫ですか?

大腸内視鏡検査を行った場合、ポリープなどが見つかった際は、日帰り内視鏡手術となることがあります。出血や偶発症の起こり得る検査後最低1週間以内には旅行や出張の予定を入れないで下さい。

Q 下剤はクリニック内で服用できますか?

できますがスペースが限られており、基本的には自宅での下剤服用をお願いしております。

Q 大腸内視鏡検査では、大量の下剤を飲まないといけないのですか?

基本的には検査前に大腸を洗浄するために、洗浄力の強い2リットルの下剤を飲んでいただいておりますが、苦手な方は他の下剤もありますので診察時にご相談ください。
診察や事前検査で大腸の閉塞が疑わしい際には腹部レントゲン撮影をしてから、下剤の服用可能かの判断を行います。

Q 内視鏡にかかる費用はどの程度ですか?

おおむね下記に記載した費用となります。使用する麻酔方法や薬剤により変動します。
初診料、再診料、事前検査、検査着代等の費用は含まれておりません。

胃カメラの費用

3割負担 1割負担
胃内視鏡検査のみ 4,000円~5,000円前後 1,500円~2,000円前後
胃内視鏡検査+病理組織検査 7,500円~12,000円前後 2,500円~4,000円前後
胃ポリープ切除術 20,000円~25,000円前後 6,500円~8,500円前後

大腸カメラの費用

3割負担 1割負担
大腸内視鏡検査のみ 6,000円~7,000円前後 2,000円~2,500円前後
大腸内視鏡検査+病理組織検査 9,500円~18,000円前後 3,000円~6,000円前後
大腸ポリープ切除術(大きさと切除数により変動) 23,000円~35,000円前後 8,000円~11,000円前後

使用薬剤、鎮静剤有無などにより費用は前後します。